要求アナリシスとデザイン定義

要求アナリシスとデザイン定義

CBAPの試験だと一番出るセクションがこちららしいです。引き出しの結果を要求やデザインに変換しチェンジを定義します。要求を精緻化しモデル化するでは、引き出しの結果(任意の状態)を分析し、統合し、精緻化して、要求とデザインに変換します。


①要求を精緻化しモデル化する

引き出しの結果(任意の状態)からモデル化(特定の受けてに対して情報分析やコミュニケーションや理解を助けるために情報を文章または視覚的に表現する手段)を行いますが、引き出しとモデル化は順番にやってもよいし反復的に実施しても並行して実施してもよいと書かれています。ビジネスアナリストはマトリクスダイヤグラムでモデルを整理することが多いとされています。マトリクスは基本ですかね。


モデルカテゴリ:人根ア能デ

  • 人と役割:組織モデリング、役割・権限マトリクス、ステークホルダー・リスト、マップ、ペルソナ
  • 根拠:意思決定モデリング、スコープモデリング、ビジネスモデルキャンパス、根本原因分析、ビジネスルール分析
  • アクティビティフロー:プロセスモデリング、ユースケースとシナリオ、ユーザーストーリー
  • 能力:ビジネス能力分析、機能分解、プロトタイピング
  • データと情報:データディクショナリー、DFD、データモデリング、用語集、状態モデリング、インターフェイス分析

②要求を検証する:品質基準チェック

要求とデザインの仕様とモデルが品質標準を満たしていることを確認するタスクになります。ビジネスアナリストが第一の責任を負うタスクです。検証は要求アナリシスのプロセスを通して繰り返し実行され、品質は最終的にステークホルダーによって判断されるとあります。


要求とデザインの品質は、受け入れ可能な特性として下記が整理されています。ア完一簡実曖テ優理

  • アトミックである:自己完結
  • 完全である:さらに作業を進めるのに十分
  • 一貫性がある:他と矛盾していない
  • 簡潔である
  • 実現可能である
  • 曖昧さがない
  • テストが用意である
  • 優先順位が付いている
  • 理解が容易である:受けてが理解できる表現

③要求の妥当性を確認する:ビジネス要求整合性チェック

要求の妥当性確認は、ステークホルダー要求、ソリューション要求、移行要求がビジネス要求と整合しており、デザインが要求を満たすことを確実にする継続的なプロセスになります。ビジネスアナリストは第一の責任を持ちます。要求の検証が完了する前に開始できますが、検証が完了しなければ妥当性確認も完了はできません。


ステークホルダーに便益を提供しない要求は削除の有力な候補である。ソリューションスコープと要求が整合しない場合は、将来状態の評価をやり直してソリューションスコープを変更するか、要求を削除するどちらかとなります。


④要求アーキテクチャーを定義する:要求の構造

要求間の関係の品質基準として下記がある。定必正曖一

  • 定義されている
  • 必要である
  • 性格である
  • 曖昧さがない
  • 一貫性がある

⑤デザイン案を定義する

デザイン案についてアプローチ方針を決める場合があります。スクラッチで作成するか、購入するか、購入してカスタマイズする両者の組み合わせです。デザイン案には多数のデザインコンポーネントが含まれ下記の要素が記述されます。

  • ビジネスポリシー、ビジネスルール
  • 実行と管理の対象となるビジネスプロセス
  • ソリューションを運用保守する人、その職務機能と責任
  • 行うべきビジネス遂行上の意思決定
  • ソリューション中で使用するソフトウェアアプリケーションとアプリケーションコンポーネント
  • 組織構造

⑥潜在価値を分析しソリューションを推奨する

潜在価値は便益からコストを引いたものだが、コストにはいろんなものがありBABOKだと「無駄な時間、保守コスト、工数、物理的リソースのコスト、運用コスト、情報リソースのコスト、購入/実装コスト、人的リソースのコスト」が挙げられている。また、機会コストとしてあるデザイン案に投じたリソースや時間や資金を別のデザイン案に投じたとしたら達成できたかもしれない結果として用語が紹介されている。この潜在価値はチェンジを推進する根拠となる。

デザイン案を評価しソリューションを推奨するときには使用可能なリソース、ソリューションに対する制約条件、要求の依存関係、提案ベンダーとの関係、他の活動との依存関係、企業文化、キャッシュフローなども考慮事項であるとしている。